トップ人形アニメの作り方 クレイアニメ(撮影方法)


クレイアニメ(撮影方法)
クレイアニメ(人形の作り方)でも書きましたが、クレイアニメの一番の特徴は 変形(メタモルフォーゼ)です。変形といっても単に粘土をつぶすだけでなく、いろいろな方法があります。
ここではいくつかの撮影方法と、クレイアニメの撮影のときの注意点をいくつか紹介したいと思います。

撮影方法
まずは、クレイアニメ(人形の作り方)で最初に作った人形を動かしてみます。
これは一番基本的な撮影で、1コマずつ人形の形を変えながら撮影しました。
では、この人形がもっと複雑な形になるアニメを撮るにはどうしたらいいでしょうか?例えばアルファベットの「G」という文字に 変形するとします。1コマずつ形を変えながら「G」という形をきれいに作るのは難しいし時間もかかります。
しかし、複雑な形は少しずつ作るのは難しいですが、少しずつ崩すのは簡単です。そこで、ここでは「G」という文字を最初に作って おき、1コマずつ崩していきながら撮影します。その映像を逆に再生すれば「G」という文字に変形する映像が出来るというわけです。
逆撮した映像がこれです。
これを逆に再生した映像がこれです。
このように、カットの最後から撮影する方法を「逆撮」といいます。 単純な形から複雑な形に変形する場合に役に立つ方法です。

次に、このアニメを見てください。
一見、普通に変形しているように見えますが、実は5体の人形を使って撮影しています。
少しずつ形を変えた人形を置き換えながら1コマずつ撮影をしているので、形が変わっているように見えます。 しかし、これを一体の人形で形を変えながら撮影をすると、とても大変だし、色が混ざって汚くなってしまいます。 このように同じパターンの動きを何度も繰り返すときに便利な方法が「置き換え」といわれる手法です。
たくさんの人形が必要なので人形をつくる手間がかかりますが、その分撮影は置き換えるだけなので楽になります。 しかも人形の形を変える必要がないので、複雑な形でもきれいなアニメをすることが出来ます。
また、骨組みが入っている人形の変形でも、途中で骨組みが入っていない人形に置き換えることで変形をさせることが 可能です。

ここに紹介した以外にもクレイアニメにはいろいろな撮影の方法があります。クレイアニメは「人形の作り方」と「撮影の方法」 を組み合わせて面白い映像を作る手法です。いろんなアイデアを出し合って面白いアニメーションを作ってみましょう。

撮影の注意点
クレイアニメを撮影するときの注意点をいくつか紹介したいと思います。

1.セットは汚れにくいように
粘土はやわらかいので、どこにでもついてしまいます。とくにセットの床は汚れやすいので、汚れても拭いてすぐに取れるように 対策を考えておきましょう。例えば、地面が紙だと粘土の油ですぐにシミになってしまうのですぐに汚れてしまいます。 例えば油性のニスを何度か塗っておけば粘土がついても布で拭き取ることができます。
2.作業スペースを確保
クレイアニメの撮影は造形をしながら撮影するようなものです。セットの上で粘土をいじるとセットが汚れてしまいます。 手が届くところに作業が出来るスペースを確保しておきましょう。また、 きれいな雑巾を濡らして手元に置いておくことも大事です。 人形の汚れ防止はもちろんですが、パソコンやカメラなど機材も汚れてしまうので、常に手はきれいにしておく必要があります。
3.撮影する部屋は暖めない
クレイアニメ用の粘土は熱に弱いです。やわらかくなると手についたりうまく造形できなくなります。 撮影するときは部屋の温度をできるだけ下げて撮影しましょう。