トップ人形アニメの作り方 カメラの固定と移動


カメラの固定
コマ撮りで作品を作るときはカメラが動かないように三脚にしっかり固定しないといけません。また、撮影中に誤って三脚を蹴るなどのトラブル も考えられるので、三脚自体も少し蹴ったぐらいでは動かない程度に固定しておく必要があります。よく使う三脚の固定方法を紹介します。

1.テープで足を固定する
スタジオで撮影するときはよく使う方法です。三脚の三本の脚すべてをテープでしっかり床に固定していまいます。 このとき、テープに隙間が出来ないように、しっかり密着させて止めるのがコツです。


2.三脚に重りを乗せる
スタジオの床はコンクリートなのでテープを貼ることが可能ですが、自宅で自主制作をするときは使えません。 そんなときは三脚の真下に重りを乗せるネットが売っているので、それをつけて三脚自体を重くして動かないようにしましょう。
1のテープ固定に比べると少し弱いですが床を傷つけることがないので一般家庭でも使える方法です。



カメラの移動
コマ撮りで、映画のようにカメラを移動させる場合はカメラも1コマずつ動かさないといけません。『ウォレスとグルミット』や『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』 ではモーションコントロールカメラというコンピューター制御のカメラを使って1コマずつカメラを動かしていますが、個人で高価な機材を使うことは出来ません。
しかし、簡単なカメラ移動なら個人でもすることは可能です。ここではいくつかの簡単な方法を紹介したいと思います。
アナログ編
単純でわかりやすいのが実際にカメラを動かすアナログな手法です。ただし、後に紹介するデジタルなカメラ移動に比べるとスムーズさは劣ります。また、後からカメラ移動の スピードを変えたいと思ったら最初から撮影しなおさないといけないのが欠点です。

●ズーム
ズームがマニュアル操作できるカメラを使えばレンズのズームリングに目盛りを振り、1コマずつ動かすことでズームアップまたはズームバックをすることができます。 コマ撮りソフトのメモ機能を使って画面に印をつけながらズームをすればある程度スムーズに動かすことが可能です。

●カメラ移動(左右)
三脚に取り付けるタイプのスライドアームを使ってカメラを左右に動かすことが出来ます。アームに目盛りを書いて1コマずつアームをスライドさせながらコマ撮りをします。

●カメラ移動(上下)
三脚のエレベータを使ってカメラを上下に動かすことも可能です。コツはクランクから手を離してもカメラが下がらない程度にエレベータを固定するネジを半分締めた状態にしておきます。あとは1コマずつクランクを回して撮影をしていくだけです。



デジタル編
撮影はカメラが移動する範囲をすべて補うアングルで撮影し、編集時に必要なアングルを切り出してカメラ移動を後からつけたす方法です。この方法なら、アングルや移動スピードを 何度も変えて試すことが可能なのでアナロ手法に比べるとリスクが減ります。adobe社のAfterEffectなどを使います。
しかし、最初に撮影した画像サイズが小さかったり、寄りすぎてしまうと画質が荒れてしまうので気をつける必要があります。撮影前に、どういったカメラ移動をするのか。そのためにはどれくらいの画像サイズが必要なのかをしっかり決めておきましょう。

●ズーム
あらかじめ引いた画で撮影して、編集時にズームします。逆にアップの画から引くことも可能です。



●カメラ移動
あらかじめ引いた画で撮影して、編集時にフレームを決めて動かします。